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海福雑貨

あえて小さな店じゃなきゃいけない理由はあるのだろうか。
商売をやる以上は、より多くのモノを売るのは、商売人として当然である。

その固定概念の真逆を行くオンリーワンの雑貨店を紹介したい。
東林間の海(うみ)福(ふく)雑貨である。

駅近でもなく、メイン通りから、住宅街に入っていかなければわからないお店だが、南区のおしゃれ好き、可愛い物好きに人気のお店のようだ。

CHORUS取材史上、最もおしゃれな写真たちをご堪能あれ。

それではインタビューをお楽しみください。

「宝探しをしに来てください」

 

●“海福雑貨”という面白い店名ですが、名前の由来などあるんですか?

「海福雑貨の由来は、僕の名前が“和海(かずうみ)”って言うんですけど、そこから“海”をとって、“福”は小さい幸せが見つかるようなという意味で付けました。雑貨は雑多なものを扱うので、結果的に合わせて海福雑貨になりました。」


●なるほど。このお店を始めたきっかけはなんだったんですか?

「雑貨が好きだったんです。好きな物に囲まれて、自分の空間で商売がしたくて、始めました。」

●素敵なものがいっぱいありますもんね。

「そうなんです。」

●オススメの商品はありますか?

「人の好みによって変わってくるのでこれとは言えないんですけど、パッと入って目に付いたものを選んでもらえればと思っています。これなど、売れ筋ですね。エジプトから仕入れている香水瓶です。」


●あー!ホームページで見ました!綺麗ですよね。

「すごく綺麗ですよね。1階に置いてあります。あとは2階だと鉱石ですね。ちょうどここにあるフローライトとか人気なんですけど。あとはウラングラスとか。これはブラックライトで光るやつなんです。」

●店主さんの一番のお気に入りはどれですか?

「そうですねー、全部がお気に入りなので、どれが一番っていうのを決めるのは難しいですね。どれが一番だろう。好きだと思ったものはとにかく入れちゃうんで、全部が一番です。」


●お店の商品を作っている作家さんとは、どうやって知り合ったんですか?

「最初の頃は展示会とかを見に行って「お店に置きませんか?」みたいな話をして、繋がりができていき、その繋がりから紹介してもらいました。あとは段々知られるようになってきて、「置かせてもらえませんか」と言われ、実際会って、見て、置くようにしたりしています。」

●一点ものが多いそうですね。

「そうですね。作家さんのと古物も含めて、面白いけれど、得体の知れないものが結構あります。買う買わないは別として、見てもらえるだけで楽しんでいただけると思います。」

●アパートの1階2階がお店になっていますよね。この今インタビューしている2階が“分室”と呼ばれるところですか?

「ここがそうですね。元々5年半ぐらいは1階だけでやっていたんですよ。3年前に2階もオープンしました。階段で繋がっているんですけど、一応部屋としては繋がっていないので、別館みたいな意味合いで、分室っていう名前を使っています。」

●分室が開いているのは金・土・日でしたっけ?

「はい。今日土曜日なので開いているんですけど、月から木までは閉まっています。」

●なぜ、分室は金から日だけなんですか?

「そうですね。開けたほうがいいとは思うんですけど、うち通販もやっていて、店が回らなくなっちゃうんですよね。」

「そこで生きていけたら最高だなって思って、そのためにどうしたらいいかっていうのを考えて色々やってきた感じです」

●海福雑貨主催で、色々イベントをやっていますよね?

「オダサガ文化祭っていうのをやっています。それは年2回やっていて、駅の上のスペースを借りているんですけど、元々小規模で、10人ぐらいでギャラリーを借りて展示会をやっていたんですよ。それを結構みなさん楽しんでくれて、出展者側からも出たいっていう人が結構多くて、10人じゃ入りきらなくなってきたんですね。結果的に出展したい人を募ってみたら30人ぐらい集まったので、入る場所を探して、小田急相模原駅のラクアルのホールを借りてやってみたんですよ。そしたら結構それがまた反響を呼んだので、続けてきたら5年目となりました。」

●結構な出展数ですね。

「大体はここに委託している作家さんです。このお店は、作家さんのお品物をお預かりして、委託販売という形で販売しているんですけど、そういう作家さんが自らイベントに作品を持ってきてくれるんです。あとは地域のお店にも声掛けをして出てもらっています。」

●地域と言えば、“いつでもおさんぽまっぷ”というのも作られていますよね。

「そうですね。あれは合同で作っています。」

●マップのお店を集めて、“おさんぽマルシェ”というイベントも行われていますよね。地域で数多くのイベントを開催して、地域の活性化にも力を入れているようですが、遠藤さんにとって相模原はどのような存在なんですか?

「べつにすごく相模原ラブとかいう感じではないんですけど、相模原出身なんで、やっぱりホームグラウンドなんですね。」

●ずっと東林間なんですか?

「2歳か3歳くらいの頃に都内から引っ越してきて、それからずっとですね。やはりホームグラウンドだし、一番落ち着く場所です。そこで仕事ができて、そこで生きていけたら最高だなと思って、そのためにどうしたらいいかというのを考えて色々やってきた感じですね。」

●じゃあ今はもう最高ですね!

「まぁ最高ですね(笑)本当に幸せだと思います。好きな場所で働けて。本当にありがたく思っていますね。」


●もっと大きな路面店にお店を移転することはないんですか?

「ちょっと変人だって思われるかもしれないですけど、あんまり目立つところに出ちゃうと、誰でも入ってきちゃうんで。やはり本当に好きな人だけに来て欲しいというのがあって、あえて引っ込んでいます。最初の理由は家賃が安いからだったんですけど、今でも動かないでいる理由はそこですね。来ていただく人同士も、同じようなものが好きな人同士だったらそんなに気を使わないというか、むしろお互い話し始める人とかいますからね。そういう空気もやはり好きで、だからこそ本当に楽しんでくれる人に来て欲しいっていう。その為にうちがどういうお店かをしっかり発信していこうかなという感じですね。」

●最後に、お客様にメッセージをお願いします。

「宝探しをしに来てくださいっていう感じですかね。一点ものが多いので、宝探し感覚で色々漁りに来てもらいたいです。」

<レポーターコメント>
可愛いもの、綺麗なもの、不思議なものが所狭しと並んでいて、何度来ても新しい発見がありそうです。
見ているとあれもこれも欲しくなってしまいます。ぜひ一度足を運んでみてください。
今まで知らなかったけど、こんなものもあるんだ!って新しい扉が開けるかも!

取材:2015年12月

<お店インフォメーション>

住所:相模原市南区東林間3-18-3 1F
TEL:042-705-3392
FAX:ナシ
MAIL:mail@umick.com
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜、水曜、祝日(分室は月曜から木曜)
駐車場:ナシ
ホームページ:http://umick.com/